Classiques japonais avec furigana
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ふくおうじでん
福翁自伝
福沢 諭吉
Lisez 福翁自伝 (ふくおうじでん) de 福沢 諭吉 (ふくざわゆきち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 209 912 caractères · 402 écrans
明治十三年の冬、時の執政大隈、伊藤、井上の三人から私方に何か申して参て、或る処に面会して見ると、何か公報のような官報のような新聞紙を起すから私に担任して呉れろと云う。一向趣意が分らぬから先ず御免と申して去ると、その後度々人の往復を重ねて話が濃くなり、とう/\仕舞に、政府はいよ/\国会を開く積りでその用意の為めに新聞紙も起す事であると秘密を明かしたから、是れは近頃面白い話だ、ソンな事なら考え直して新聞紙も引受けようと凡そ約束は出来たが、マダ何時からと云う期日は定まらずに、そのまゝに年も明けて明治十四年と為り、十四年も春去秋来、頓と埒の明かぬ様子なれども、此方も左まで急ぐ事でないから打遣て置く中に、何か政府中に議論が生じたと見え、以前至極同主義でありし隈伊井の三人が漸く不和になって、その果ては大隈が辞職することになりました。扨大隈の辞職は左まで驚くに足らず、大臣の進退は毎度珍らしくもない事であるが、この辞職の一条が福澤にまで影響して来たのが大笑いだ。当時の政府の騒ぎは中々一通りでない。政府が動けば政界の小輩も皆動揺して、随て又種々様々の風聞を製造する者も多いその風聞の一、二を申せば、全体大隈と云うは専横な男で、様々に事を企てるその後には、福澤が居て謀主になってるその上に、三菱の岩崎弥太郎が金主になって既に三