Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
こどうひゃくわ
胡堂百話
野村 胡堂
Lisez 胡堂百話 (こどうひゃくわ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 124 386 caractères · 248 écrans
脇から見たら、正しくカンニングを発見された図であるが、今日は、何も試験日ではない。
だから、外人教師にしても、本気で怒るというよりも、何が、私を、それほど夢中にさせていたのか。厚いフランス語の本に抱かせて、ひそかに読みふけっていたのが、どういう種類の本なのか。そのことに、興味をそそられたのだろう。
正直に白状すれば、それは色刷りの人情本でもなければ、そのころ、爆弾のように危険視された社会主義のパンフレットでもない。
江戸川柳のバイブルと称される「柳樽」の活字本だったのである。
「柳樽というのは、花川戸助六の芝居で、三浦屋の見世先に積み上げてある、あの樽ですか」
と、樽と手桶を間違えたあわて者も、あった。いうまでもなく「柳樽」は、初代川柳翁が、花屋久治郎の昌運堂と協力して、明和二年に刊行して以来、天保八年までの七十二年間に第百六十六編まで続刊された江戸川柳の無二の至宝……と、何も、知ったかぶりをすることもあるまい。
当時、私たちの手に入る「柳樽」の活字本といえば、四六判、サラサ表紙の橋南堂版だけだったと思う。国書刊行会本の出たのは大正三年で、日本名著全集本は、さらにおくれて昭和二年である。