Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

こどうひゃくわ

胡堂百話

野村 胡堂

Lisez 胡堂百話 (こどうひゃくわ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 124 386 caractères · 248 écrans

Aozora Bunko

もしも、その社がつぶれなかったら、今でも私は、新聞人の末席にぶら下がっていただろう。

のちに、銭形平次とガラッ八を主人公にして、捕物帳を書きはじめた時、友人たちは口をそろえて、

「あれは、親分と子分じゃないな。むろん、師匠と弟子でもなく、殿様と家来でもない。どこから見ても、社会部長と部員との関係だ」

と、ひやかした。そんなことを意識して書いた覚えは、さらさらないが、言われてみれば、そうかも知れぬ。子供の時から読み溜めた何万冊かの乱読が、タテの糸になっているなら、三十三年の新聞生活が、ヨコの糸を作っているのだろう。

私が、はじめて入社した日。命じられるままに駆け回って、いささかの得意感と共に帰ってくると、社会部の先輩記者の一人が、一升徳利を机にすえて、茶碗でグイグイやりながら、自分で自分の文章に陶酔し、大江山の酒顛童子ほどの勢いで、大原稿を書いていた。なるほど、こういう具合でないと、名文というものは生れないのかと、キモをつぶしたことは、今でも忘れない。その酒顛童子が、誰であったか、覚えているような気もするが、もう一つ、はっきりしないので、ここに書くのは遠慮する。