Classiques japonais avec furigana
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やそうざっき・やちょうざっき
野草雑記・野鳥雑記
柳田 国男
Lisez 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 144 016 caractères · 284 écrans
誰でも自分の生れた土地のみの、つまらぬ話のように聞き流してはいるが、昔々時鳥と郭公は兄弟でまたは姉妹で、誤って一方を殺して悔い嘆いて鳥になったという類の口碑が、少なくとも国半分に拡がっているのである。以前もその一部分を比較して見たことがあるから、ここには簡略に異名だけを述べるのだが、信州の各郡でオトットコイシ、またはオトットキッタカキョキョキョ、越後に接した郡でオトットコロシもしくはオトトツッキッタ、土地によってはホチョカケタ、東京府下の西部山村でも、あるいはオトットツキッチョと啼くといい、またはオトハラツキッチョと啼くともいうが、何と鳴こうとも話は大抵同じである。青森県などは広い区域にわたって、この鳥をコナベヤキという処があり、秋田でも北部はナベコドリという異名がある。昔これも兄弟の二人があって、兄が出て働いている留守に、弟一人小鍋立てをして楽しんでいるところへ、兄が還って来たのでそっちへ隠れこっちへ隠れて、食えるだけ食ってしまうと背中が裂けて死んで時鳥になった。だから鳴く声が
アチャトデタ、コチャトデタ、ボットサケタ
というのだという昔話もある。