Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

やそうざっき・やちょうざっき

野草雑記・野鳥雑記

柳田 国男

Lisez 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 144 016 caractères · 284 écrans

Aozora Bunko

次の早朝例の通り窓をあけて寝ていると、先ずカワセミが小さな外庭を啼いて通った。この丘の両側にある若蘆の原まで、出かけて聴くことにしていたオオヨシキリが、僅かな間だが地堺の欅の樹に来て啼いた。あれがクロツグミだと教えてもらった鳥が、あたかも復習をしてくれるかの如く、路の突当りの大きな赤松の上で、丁寧に何度も何度も囀っている。それよりももっと有難いと思うのは、永年問題になっていた私の時鳥が確定したこと、次にはまた七八年も前から、初夏の夕方には時々家のまわりで鳴くのを、雨蛙の一種かなどと思っていたのが、ヨタカという鳥の声だとわかったことである。これも日数がたつとまたぼんやりとしてしまうのだが、幸いに早速次の晩は遣って来て、いよいよまちがいのない、お手本通りの啼きを聴かせてくれた。年を取っても教育の機会は案外あるものだ。

全体に今までは聴きようも粗末であったように思う。私の家ではつい一月ほど前に、小さな餌箱を樹の蔭に置いて、粟を一ぱい入れて小鳥を誘うて見たが、雀はこの季節にはあまり穀食をせぬらしく、他の鳥も最初は一向に顧みない様子であった。それが旅から還って見るとすっかりからになっている。