Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あおべかものがたり

青べか物語

山本 周五郎

Lisez 青べか物語 (あおべかものがたり) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 160 961 caractères · 317 écrans

Aozora Bunko

そして雨戸をあけ、格子戸をあけてはいると、そこでまた、――この格子を閉めよう、と云って格子戸を閉める。上り框の障子のあけたてから、洗面、着替え、晩めしの支度、あと片づけ、風呂のゆき帰り、寝るときも起きるときにも、すべてこの問いかけと確認を忘れることはなかった。また、独りで将棋を指すときは、盤の向うに相手がいるかのように、一手一手について感心したり、へこたれたり、大いに自慢の鼻をうごめかすかと思うと、相手の立場になって嘆いたりした。――それはちょうど、似合いの腕を持った仲の良い友人が二人きりで、邪魔をされる心配もなく、ゆっくりと将棋をたのしんでいるようにみえた。

このあいだにおさいは嫁にいった。利根川の河畔にある布佐という町の、かなり大きな料理屋であったが、一年ちょっとで良人に死なれ、生れてまのない女の子があるため、百日ほど辛抱したあと、姑とうまくゆかないので、子供を引取って実家へ帰った。――気性の勝った彼女にとって、子持ちの出戻りというなりゆきは辛いことだったろう。そう考えるのが人情だと思うが、彼女は少しもそんなようすをみせなかった。嫁にゆくまえと同じように、雑貨店のほうでも洋食部のほうでも、活溌に動きまわったし、まえよりもあいそよく、客あしらいもやわらかになった。