Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あおべかものがたり

青べか物語

山本 周五郎

Lisez 青べか物語 (あおべかものがたり) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 160 961 caractères · 317 écrans

Aozora Bunko

――とみちゃんは二十二か三だったと思う、骨太で、がっちり肥えていて、温和しいがしっかりした、よく働く娘であった。女中だから住居のほうの雑用をおもにするが、夫婦っきりの生活ではさして用も多くはない。一日の半分以上は発着所にいて、きん夫人の手伝いをするのであったが、そのうちに夫人のほうが飽きてしまい、発着所のほうはとみちゃんに任せることが多くなった。

そのうちにとみちゃんは、住居の用事が終ってから、切符売場へ泊るようになった。朝の一番は五時に出るので、売場に泊っていれば客をのがさずに済む。一番船は葛西汽船からも出るし、切符売場が時間どおりにあかなければ、客は葛西汽船のほうへいってしまうからであった。――いいだろう、とみちゃんの主張は、彼女の主家おもいを証明するものと受取られた。彼女は小屋へ夜具を運び込み、たいてい夜の十時には、住居のほうの用を片づけて、そちらへでかけていった。こうして日が経ち、やがて、高品夫人はおどろくべき場面を目撃するはめにたち到った。というのは、或る夜半、なにかのことで、どうしてもとみちゃんに訊かなければわからないことができた。夜半といっても十二時ころで、高品さんの家はいつも夜更しをするから、さしておそすぎるとも思わず、夫人は気軽に小屋へ訪ねていった。