Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
あおべかものがたり
青べか物語
山本 周五郎
Lisez 青べか物語 (あおべかものがたり) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 160 961 caractères · 317 écrans
銀公は仰向きになって、しらじらとした顔で、――高品夫人の言葉によると「かみどこ屋で頭でも刈らせているような」顔だったそうであるが、そういう表情のまま、高品さんのおかみさんだぞ、ととみちゃんに呼びかけた。とみちゃんの呻き声は止ったが、律動的な身もだえは止らなかった。それはちょうど悪夢にうなされていて、これは夢だと気づきながら、なお悪夢からぬけだせないといったような、つまり神経活動の切替えがうまくいかない、というふうな状態であった。銀公はそこで、やはりしらじらと平気な顔のまま、下からとみちゃんの肩を小突き、おい、高品さんのおかみさんだってばな、と云った。
――そうしたら、おどろくじゃないの。
この話をしていた夫人は、しんじつ驚いたというように、眼をみはってみせたものだ。銀公に二度めに注意されると、とみちゃんの躯の律動はようやくにしてしずまった。そうして、とみちゃんはその恰好のままで、首だけ夫人のほうへゆっくりと振り向き、訝しげに訊いたそうである。
――なんですか、おかみさん。
明くる日、高品夫人はとみちゃんを呼んで話を聞いた。とみちゃんは銀公と夫婦約束をしたと答え、だからなにをしようと誰に文句を云われる筋もない、とい直るような態度をみせた。