Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あおべかものがたり

青べか物語

山本 周五郎

Lisez 青べか物語 (あおべかものがたり) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 160 961 caractères · 317 écrans

Aozora Bunko

夫人は銀公とどう約束ができたにしろ、相手が十七の少年であり、ほかにも娘たちが付けまわしていること。また、結婚するにしても、いま妊娠したりしては困るだろうことなど、いろいろと忠告したが、とみちゃんははっきり、自分のことは自分でよく考えているからと答えたそうであった。――ここで読者のために記しておくが、のちにとみちゃんはやはり妊娠してしまい、銀公もよりつかなくなったので、早いところ実家へ帰ってしまった。実家がどこであったか私のノートには書いてない、たぶん茨城県のどこかだったと思うが。帰るとすぐに、同じ土地で嫁にいった、というハガキが、高品夫人に届いた。

――あたしなんかがよけえなこと云う必要はなかったのね、と高品夫人はそのハガキを私に見せながら云った。あのこはちゃんと自分のことは自分で考えていたんだわ。

さて、――船宿「千本」の店先では、三つの縁台の人たちが、飲んだり饒舌ったり、将棋をさしたりしていた。銀公が酒と佃煮を取りに来たことも、彼がそれらを持って三十二号船へ戻っていったことも、もう誰の頭にも残ってはいなかった。しかしそのとき、こちらの人たちの気づかないところで、一つの事件が進行していたのである。