Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あおべかものがたり

青べか物語

山本 周五郎

Lisez 青べか物語 (あおべかものがたり) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 160 961 caractères · 317 écrans

Aozora Bunko

とか、「もっと食いせえ、ま」などとせっついていた。

かなり長いあいだ、留さんのことはみんなの関心の外におかれ、私も話らしい話は聞かなかったので、その晩の陽気な姿を見ても格別なものは感じなかった。しかし、その後また根戸川亭で、やはり蒸気乗りなかまに気前よく奢っているのを見かけ、どうしたことかと訝しく思った。そのうちに高品夫人が、どんなきっかけからだったか、留さんの「例の女」が、根戸川亭の女給になっていると云って、私をおどろかせた。

「あら、知らなかったの」と高品夫人は云った、「もう一と月くらいになるかしら、遊んでいても勿体ないからって、自分で押しかけていって住み込んだんですってよ」

私はちょっと考えてから質問した。

「あら、それも知らないの」と夫人は眼をみはるようにして答えた、「畳屋の職人にはべつに女があったんですって、お秀さん、――留さんの女の名前よ、お秀さんと夫婦約束はしたけれど、ねんがあけたからって、押しかけて来られたときには肝を潰したそうよ、それでもいやだとは云えなかったので、店を出すまで待ってくれってごまかしてたんでしょう、二月だかにお秀さんの預けた荷物やなんか、みんな持ったままどこかへいっちまった、っていう話だわ」