Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あおべかものがたり

青べか物語

山本 周五郎

Lisez 青べか物語 (あおべかものがたり) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 160 961 caractères · 317 écrans

Aozora Bunko

私は留さんのために祝意を述べた。

「さあどうかしら」と高品夫人はあいまいに微笑した、「畳屋の職人はいなくなったけれど、根戸川亭へ住み込んでからずいぶん発展するっていうし、もう留さんの貯金も無くなるじぶんなのよ」

ほどなく私は、そのお秀という女を自分の眼で見た。

彼女はあぶらけのない渋色の膚で、額が抜けあがり、ぐるぐる巻にしている髪の毛はごく薄かった。痩せていて躯は小さいのに、骨組はずばぬけて逞しく、そのため、うっかり見ると肥えているように感じられるが、実際には肉も脂肪もそげおちて、逞しい骨に貼り付いたような皮膚は、到るところで皺たるみ、そしてかさかさに乾いていた。大きな眼には意地の悪そうな、棘とげしい色があり、サンド・ペーパーでも擦るようなしゃがれ声で、なにを云うにも喧嘩腰であった。――いったいこの女のどこに、若者たちを惹きつけるものがあるのだろうか、私にはそれがまったく理解できなかった。なお彼女は四十歳より下にはみえないし、四十六七といっても決してふしぎではなく、根戸川亭の主人や、古くからいた女給――といっていいと思うが――たちからも嫌われていることがあきらかにうかがわれたが、彼女のほうはてんで気にもかけず、なにをこのぬけ作どもが、とでも云いたげに、鼻の先であしらっていた。