Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
あおべかものがたり
青べか物語
山本 周五郎
Lisez 青べか物語 (あおべかものがたり) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 160 961 caractères · 317 écrans
留さんは年も取っていないようだし、人の好さもあのころのままらしい。おそらくはいまでも「頭があったけえ」などと云われ、女たちのいいかもになっているのであろう。そういう人間のことを小説に書いて、生活の資にするとは恥ずべき行為だ。留さんは恥ずかしそうな顔をしたが、自分こそ恥じなければならない筈だ、などと思い、浦粕へゆくのがにわかに重荷のように感じられた。
――誰と出会うかわからないぞ。
船宿「千本」の長少年、倉なあこ、芳爺さんはどうだろう。「SASE BAKA」とはっきり書いてしまったおすずは。ブルさんは。ごったくやの令嬢たち、幸山船長は。その他の多くの人たちと出会った場合、いったいどんなことになるだろうか。
できるだけ会わないようにしよう。
私はそう思った。これらの人たちをみんな小説に書いたわけではないが、留さんを書いたことは(留さんの口ぶりから察すると)相当ひろく伝わっていると考えなければならないし、ひがみっぽい性質の者は、どれを読んでも自分のことだと妄信するかもしれない。
「できるだけ人に会わないことだ」と私は船窓から外を眺めながら呟いた、「なるべく危険なところには近よらないようにしよう」