Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あおべかものがたり

青べか物語

山本 周五郎

Lisez 青べか物語 (あおべかものがたり) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 160 961 caractères · 317 écrans

Aozora Bunko

二人の同伴者がどうしたかは見なかった。

道へ出ると、もう黄昏の色が濃くなっていた。その道は「芳爺さん」と二度めに会ったところであり、初めて青べかの売込みをされた記念すべき場所であった。

「おばさんは」歩きだしながら、私は長に訊いた、「あのおふくろさんは、長とお静たちの本当のおっ母さんだったな」

長の上に、鉄なあこ、久なあこの男二人と、姉が二人いた。長の下に一つ違いぐらいでお静という妹と、五歳ぐらいの、いつも泣いてばかりいる弟がいて、その三人がのちぞいの妻の子である、と聞いていたのである。ところが、私の問いに対して長はあっさりと首を振った。

「おっ母あはみんなの継母だよ」と彼は云った、「おらたちみんなが生れてっから来ただよ、そんだからうちはずっとうまくいってるだよ」

私はそこで黙った。

長男の鉄なあこは、専属の船頭である倉なあこ(ぐず倉)とともに、浦粕きっての腕っこきといわれた。それがどうして「千本」を出ててんぷら屋などになったのか。また次兄の久なあこは当時は小学六年生ぐらいだったが、やはり家を出て、いまでは「千本」の隣りに小さな「久千本」という釣舟宿を経営している。