Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
あおべかものがたり
青べか物語
山本 周五郎
Lisez 青べか物語 (あおべかものがたり) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 160 961 caractères · 317 écrans
むろん大口ばかりで、会社の食堂とか宴会などの注文が多く、数の少ない注文はみな断わっているそうであった。私は蒸気河岸にいた当時のことや、長をはじめ知っていた人たちの話をした。
「大蝶はつぶれただよ」と鉄さんはビールを啜りながら云った、「四丁目(洋食屋)は旅館に転業してえらく儲けただ、うん、留さんも死んじまったし秋屋船長も死んだだ」
「大蝶がねえ」私はなにかしら遠いこだまを聞くように思った、「あんなに盛大にやっていて、浦粕一の罐詰工場だったのにな」
実際は「大蝶」などどっちでもよかった。その工場にかかわりのある幾つかの出来事や、そこで働いていた人たちのことが思いだされるくらいで、それよりも留さんの死のほうが強く私の心を打った。高品家の炉端で、みんなにからかわれながら、怒りもせずに笑っていた彼、三十六号船の舳先に立って、「おも舵いっぱい」とか「スロー、スロー」などと、ブル船長に叫んでいた彼、また根戸川亭で自分の女に毒づかれ、こき使われ、客たちの前でばか踊りまで踊らされた彼。――あの性質ではおそらく、幸福な生活には恵まれなかったであろう。死ぬときにも妻子がいたかどうか、仮にいたとしてもたぶん彼にとって慰めや安息とはならず、それまでの女たちがそうであったように、彼を罵りこき使い、倒れるまでがっちりと彼を緊めあげたこと