Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あおべかものがたり

青べか物語

山本 周五郎

Lisez 青べか物語 (あおべかものがたり) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 160 961 caractères · 317 écrans

Aozora Bunko

けれどもこの世では、真偽の計量が正しく行われることもある、という稀な例をわれわれは見ることができた。

救いの主は五郎さんの姉であった。父親から手紙を受取った姉が、一人の娘を伴れて北海道からはるばるやって来たのである。娘は小柄な躯ではあるが、健康そうで、縹緻もゆい子より一段とたちまさっていた。実科女学校中退、年もゆい子より二つ若かった。

五郎さんは彼女と結婚した。式も披露宴もまえに劣らず盛大にやった。こんどは消防組長のわに久も招待され、彼は酒宴なかばに酔っぱらって、先般の失態を詫びたという。五郎さんもこんどは用心ぶかく行動した。式の行われた二日後に、友人たちを自宅に招き、新妻の手料理でかれらをもてなしたが、それだけではなく、一週間ほどのちには、その中の三人を「四丁目」へさそってビールを奢り、テキとかチキン・サラダとか奢り、しきりにビールをすすめてから、声をひそめてかれらに囁いた。

「おら初めて見ただよ」と五郎さんは意味ありげな一種の眼くばせを三人にした、「――まるでいま笑んだ柘榴みてえだっただ」

三人はちょっと考えてから、急に奇声をあげて笑いだし、安なあこという一人は、テーブルを力まかせに叩いて奇声をあげた。