Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あおべかものがたり

青べか物語

山本 周五郎

Lisez 青べか物語 (あおべかものがたり) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 160 961 caractères · 317 écrans

Aozora Bunko

私はまた質問した。

「海軍なんかいきゃあしねえだ」と大伍船長が云った、「陸軍で輸卒をしたっけだが、あとは土方をやったり罐詰工場に雇われたり、海苔のひび運びをしたりしていただ、それが何年めえになるだかな」

「七年めえだ」と秋屋エンジナーが云った、「幸山船長が船を貰ってやめた年だったべえ、暴風雨で高汐が来て、大蝶丸が大三角へ乗りあげたあとのことさ」

そのとき「兵曹長」は出稼ぎにいっていた。本当の名はささやん、左三郎とでも書くのだろうか、出稼ぎがどこへなにしにいったものか、いまではもう思いだすことができない。その留守ちゅうに、妻と四人の子が急死した。たしか赤痢だと聞いたように覚えているが、ささやんには連絡がつかず、出稼ぎから帰るのを待つよりしかたがなかった。

「彼はたいへんな子煩悩でしてね」と高品さんが云った、「帰って来てそれを聞くと、いっぺんに気がぬけたようになって、半月ばかりぼんやりしていました」

それから町役場へでかけていって、兵事係にこう云った。

――自分は海軍兵曹長で、年金と恩給が来ることになっているが、まだその通達は来ておらんか。

兵事係は冗談を云っているのだと思って、まだ来ていないと答えた。