Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
あおべかものがたり
青べか物語
山本 周五郎
Lisez 青べか物語 (あおべかものがたり) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 160 961 caractères · 317 écrans
に住み、東湾汽船の発着所を経営していた。これは船躰を白く塗ったほうの通船で、高品家は主要な出資者であった。――柾三氏はW大学出身で、東京日本橋の中・商という商業新聞社へ通勤してい、発着所の方はきん夫人と、女中のおりきさんでやっているのだが、夜になると通船の船員や、若い漁師たちがよく集まって来た。
その家は小さかったが、広い切炉にはいつも火があり、きん夫人は浅草生れの浅草育ちで、気性はさっぱりしているし、人に差別をつけず、世話好きで物惜しみをしない。柾三氏もおっとりとした大人の風格があり、子供がないためだろうか、人の集まるのをよろこび、しばしば酒を出してもてなした。私が柾三氏の好意で、中・商紙に童話を書き、稿料を貰っていたことはまえに記したとおりである。
その夜、私の話を聞くと、炉端にいた船員たちの中で、秋屋エンジが顔をあげた。
「兵曹長だな」と秋屋エンジナーは云った、「病院からまた帰っただな」
私が訊くと柾三氏が答えた。
「気違いではないらしいが、頭がおかしいんですよ、細君と四人の子供に死なれましてね、それから頭がおかしくなったんでしょう、町役場の兵事係へ日参して、恩給と年金をくれと云いだしたんですよ」