Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
こくしかんさつじんじけん
黒死館殺人事件
小栗 虫太郎
Lisez 黒死館殺人事件 (こくしかんさつじんじけん) de 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 296 741 caractères · 584 écrans
「そうですか、博士に……」といったん法水は意外らしい面持をしたが、烟をリボンのように吐いて、ボードレールを引用した。
「では、さしずめその関係と云うのが、吾が懐かしき魔王よなんでしょうか」
「そうです。まさに吾なんじを称えん――じゃ」真斎は微かに動揺したが、劣らず対句で相槌を打った。
「しかし、ある場合は」と法水はちょっと思案気な顔になり、「洒落者や阿諛者はひしめき合って――」と云いかけたが、急にポープの『髪盗み』を止めて『ゴンザーゴ殺し』(ハムレット中の劇中劇)の独白を引き出した。
「どのみち、汝真夜中の暗きに摘みし草の臭き液よ――でしょうからね」
「いや、どうして」と真斎は頸を振って、「三たび魔神の呪詛に萎れ、毒気に染みぬる――とは、けっして」と次句で答えたが、異様な抑揚で、ほとんど韻律を失っていた。のみならず、何故か周章いて復誦したが、かえってそれが、真斎を蒼白なものにしてしまった。法水は続けて、
「ところで田郷さん、事によると、僕は幻覚を見ているのかもしれませんが、この事件に――しかるに上天の門は閉され――と思われる節があるのですが」と法水は、門という一字をミルトンの『失楽園』