Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
あらくれ
あらくれ
徳田 秋声
Leggi あらくれ di 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 119.451 caratteri · 236 schermate
それで二人は半日ほど捜しあるいて、漸と見つけた愛宕の方の或る印判屋の奥の三畳一室を借りることに取決め、持合せていた少ばかりの金で、そこへ引移ったのであった。
そこは見附の好い小綺麗な店屋であった。お島はその足で直ぐ、差当り小野田の手を遊ばさないように、仕事を引出しに心当りを捜しに出たが、早速仕事に取かかるべく少しばかり月賦の支払をしてあったミシンを受取の交渉のために、川西へ出向いていった小野田が、失望して――多少怒の色を帯びて帰って来た頃には、彼女も一二枚の直しものを受けて来て、彼を待受けていた。
「どうです、同情がありますよ。すぐ仕事が出ましたよ。だから、ここでうんと働いて下さいよ」
人に対する反抗と敵愾心のために絶えず弾力づけられていなければ居られないような彼女は、小野田の顔を見ると、いきなり勝矜ったように言った。
部屋にはもう電燈がついて、その晩の食物を拵えるために、お島は狭い台所にがしゃがしゃ働いていた。印判屋の婆さんとも、狎々しい口を利くような間になっていた。
「それでミシンはどうしたんです」
「それどころか、川西はお前のことを大変悪く言っていたよ。