Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うえすぎけんしん

上杉謙信

吉川 英治

Leggi 上杉謙信 (うえすぎけんしん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 129.102 caratteri · 256 schermate

Aozora Bunko

つなぎ烽火

信玄は、好奇心も手伝って、面謁を与える前に、使者の間の次まで来て、跡部大炊と一しょにそっと覗き見したのであった。

つなぎ烽火

他国の使者が着くと、その日から接伴役、案内役が付ききりになる。もちろん目付だ、鄭重なる監視人である。

逗留数日、きょう信玄が会うというので、斎藤下野は、ひとりだけゆるされて、毘沙門堂内の使者の間へ通された。当日の案内接伴役は、初鹿野伝右衛門と曲淵庄左衛門であった。

「ただ今、主君へお告げしておきましたから、しばらくこれで」

と、控えさせて、甲州の二臣は、わざと下野へ雑談をしかけた。

下野の風采というものは、何分にも、彼の国元においてさえ、あまり薫しくないものである。まして甲州の歴々は、一見してみなあきれた顔であった。こんな見ッともない小男を――と思った。しかも片目足なえという不具者だ。いまだ曾つてどこの国からもこんな使者は迎えたことがない。

「貴国の越後は、海七分の小国とわれわれは伺っておりますが、事実は、もっと大国でござろうな」

接伴の曲淵が訊ねると、斎藤下野は悪びれるふうもなく、

「されば、仰せの通り、海ばかり帯びて、至って小国です。