Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
Leggi 大菩薩峠1 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 200.314 caratteri · 398 schermate
「エエ、どう致しまして。わしらあ別に早いこともありましねえが、お前様こそエラク早起きで」
「昨夜は御苦労でしたねえ。まあ少し、ここでお休み」
みどりは障子をあけて親切に与八を労わり、
「お茶を一つおあがり」
茶と菓子とを縁側のところへ持って出ます。
「こりゃどうも恐れ入ります」
与八は大悦びで、
「お前様はいつも、わしらにそんなに親切をして下さるから有難えと思います、ほんとに済みましねえ」
悦びながら相当に遠慮をしているのを、
「さあそこへお掛け。与八さん、わたしはお前さんにお礼を言わねばなりませぬ」
「なんの、お前様にお礼を言われるようなことをすべえ、行届かねえ田舎者ですから、面倒を見てやっておくんなさいまし」
与八は頬冠りを取って手拭を鷲づかみにして、しきりにお辞儀をしています。
「お茶がはいりました、遠慮をしないで」
「はい、どうも済みましねえでございます」
与八は、やっとのことで縁側へ腰をかけ、無器用な手つきをして、恐る恐る茶碗を取り上げておしいただきます。
「甘いものはお好きかえ、ここに羊羹があります」
「どうも済みましねえ、こんな結構なお菓子をいただいてどうも済みましねえ」