Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
Leggi 大菩薩峠1 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 200.314 caratteri · 398 schermate
十五
竜之助が、真に人を斬るつもりで刀を抜いたのならば、最初の一閃でお松の命はないはずであります――逃げ廻るお松の身に刃は触れないで、あらぬ方を見廻しつつ振りまわす切先は、襖、畳、柱のきらいなく当り散らして竜之助の足もとはよろよろ――まさしく気が狂ったものに違いない。
「やあ!」
薄ボンヤリと光っていた罪のない行燈は、真向から斬りつけられ、燈火はメラメラと紙を嘗める。竜之助は、行燈が倒れて、火皿の燈心が紙に燃えうつるのを見て、立ち止まって笑う。
お松は、この間に逃げ出した。多くの人はお松の叫び声でバラバラとここへかけつける。
竜之助は、襖にうつろうとする火の色を見て笑っています。
十五
その晩、芹沢鴨は早く宴会の席を出て壬生の屋敷に帰り、愛妾のお梅を呼び寄せる。お梅というのは、さきごろ町家の女房を強奪して来たそれです。
芹沢と一緒に帰ったのは、その腹心平間重助と平山五郎。
芹沢が早く席を切り上げて帰ったのも珍らしいが、今宵は非常に機嫌がよくて、お梅を相手に飲み直していると、平間重助はその馴染なる輪違の糸里という遊女、平山五郎は桔梗屋の小栄というのをつれ込んで、この三組の男女は、誰憚らぬ酒興中、芹沢は得意げに言うことには、