Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
Leggi 大菩薩峠1 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 200.314 caratteri · 398 schermate
十
そんなら、自分が引取って世話をしてやろうか――いつ首が飛ぶか知れない身、なお危ない危ない。
「おじさん、わたしは、もし身受けをしていただくようになりますれば、あの沢井という山の中へ引込んで暮します」
「なんだ、沢井へ……沢井の何というところへ」
「あの万年橋という橋の下に、水車の小屋がありますそうな、そこでお米を搗いたり、粉を振ったりして稼ぐつもりでございます」
「万年橋の水車で……あそこに知人でもあるのかな」
「あい、約束した人が……約束と申しますと、異なことに聞えましょうけれど、わたしを親身にしてくれた人が待っているはずでございます」
この女を待っているというのは何者、約束した人とは誰。はたしてそんな人があるならば頼もしい。
十
京に多き物、寺、女、雪駄直し。少なき物、侍、酒屋、けんどん屋、願人云々。それがこのごろはどこへ行っても、肩ひじ怒らした侍ばかり、多いものの二番目に数えられた女の影がかえって道の通りには甚だ少ない。
島原の廓、一貫町を出てから七兵衛は胸算用をはじめました。
お松を身受けするのに、費用が四百両の頭を出る、百両を手金に置いて、あとの三百五十両、それをこれから工面にかかる、猶予を三日間とっておいた。