Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
Leggi 大菩薩峠1 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 200.314 caratteri · 398 schermate
「まあお前、奉公が飽きたの」
「ああ、厭になっちまった、俺がには水車番が性に合ってるだあ」
「そんなことは言わないで、いつまでも一緒に御奉公をしていておくれ、そして帰る時には、わたしを大菩薩峠まで連れて行って下さい」
みどりの眼には涙が宿ります。与八はしばらく考えていましたが、
「お前様にそう言われると、俺もなんだかお前様を残してこのお邸を出かけるのが気がかりになるだ」
与八は、みどりのために蔭になり日向になって力を添え、みどりは与八与八と唯一の頼みにして、二人は兄妹のように親しみを加えてゆきます。
幸いにしてその後、みどりの身の上には格別の危ないこともなく、ほかの侍女どもが主人の寵を専らにしておりますので、引込みがちで隠れた仕事をのみして日を送っておりました。
二十九
「新徴組」という壮士の団体は、徳川のために諸藩の注意人物を抑える機関でありました。まず江戸市中に入り込む志士或いは浮浪の徒を捕縛し、手剛いのは暗殺する、これが「新徴組」の役目であります。
神田柳原の金子という同志の家の一間で、凄い目つきをした十余人の新徴組が、朝から寄り集まってはささやき合い、一人出て行き、二人出て行き、また一人戻り二人戻り、何か打合せをしている。