Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
Leggi 大菩薩峠1 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 200.314 caratteri · 398 schermate
その後、剣道の至り尽せぬところに禅機の存することを覚って、それから品川の或る禅宗寺へ参禅しはじめたのが三十歳前後のことであったと申します。それから五年の間、一日も欠かすことなく、気息を調え丹田を練り、ついに大事を畢了しました。
参禅以後は人間が一変したということで、以前の軽佻粗暴はその面影もなく、おのずから至人の妙境が現われて来たそうです。
剣を取る時は平青眼にじっとつけて、相手の眼をみつめながらジリリと進む、それに対するといかなる猛者も身の毛が竪ったそうであります。ジワリジワリと柔かな剣のうち測り知られぬ力が籠って、もしも当の相手が不遜な挙動をでも示そうものなら、その柔かな衣が一時に剥落して、鬼神も避け難き太刀先が現われて来るので、みている人すら屏息して手に汗を握るという。おそらくこの人は、その当代随一の剣であったにとどまらず、古今を通じての大名人の一人であったと信じておいてよかろうと思う。
飛び込んで斬って飛び抜ける、或いは飛び込んで斬られて斃れる、斯様な場合において刀の働きはこの二つよりほかはない。
「エイ!」
例の気合のかかる時は島田虎之助の身は囲みを破って敵の裏に出でた時で、その時はすでに新徴組の一人二人は斬られているのです。