Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠1

中里 介山

Leggi 大菩薩峠1 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 200.314 caratteri · 398 schermate

Aozora Bunko

「なんとも面目がない」

「土方めも青菜に塩の有様で立帰り、近藤に話すと、近藤め、火のように怒り、今朝未明に島田の道場へ押しかけたが、やがて這々の体で逃げ帰りおった」

「聞きしにまさる島田の手腕」

ここにもまた机竜之助の吉田竜太郎が、しおれきっているので芹沢は安からず、

「このうえ島田を斬るものは貴殿のほかにない。是が非でも島田を斬らねば新徴組の面目丸つぶれじゃ」

「しかし、本来を言えば島田にはなんの怨みもない、落度はこっちにあるから自業自得じゃ」

「そうでない、我々同志が敵でもあり、公儀にとっても油断のならぬ島田虎之助、ぜひとも命を取らにゃならぬ」

低く話すつもりでも高くなりがちな芹沢の声音。

次の間で仕度を済ましたお浜は、穏やかならぬ話の様子が心配なので、そっと郁太郎の傍に添寝をしながら二人の話を立聞き――いや寝聞きです。

お浜はこうして次の間の話を盗聴していると、それから話し声は急に小さくなって聞き取れません。

お浜は近ごろ竜之助が、夜の帰りも遅くなり、時には酒に酔うて帰ることが多いので、それも心配の一つ。ことにいずれも一癖ありそうな浪人者とばかり往来することが、心がかりでなりません。