Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠1

中里 介山

Leggi 大菩薩峠1 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 200.314 caratteri · 398 schermate

Aozora Bunko

「ああいいとも」

「御飯の仕度が出来たから一緒に食べましょう」

「そうかい、お前様が仕度をして下すったかい」

二人は膳を並べて、

「さあ与八さん、お出しなさい」

「どうも済みましねえ」

ここで旅費も出来たから、二人はかねての望み通り沢井へ行って、与八はもとの水車番、お松はその傍で襷がけで働くこと、その楽しい生活を想像しながら話し合って、食事を終り与八は、

「そんならお医者様へお礼に行って来るだ」

六

「何だって、薬礼を持って来たって。薬礼を持って来たらそこへ置いて行きな」

与八が訪ねて行った時、道庵先生は八畳の間に酔い倒れて、寝言半分に与八に返事をしています。

「先生、いくら上げたらいいだ」

「いくら? 十八文も置いて行きねえ」

「十八文?」

与八も変な面をして、

「半月もお世話になって十八文じゃ、あんまり安い」

「生意気なことを言うな、安かろうと高かろうとこっちの売物だ」

「先生、そんなことを言わねえで、本当の値段を言っておくんなさいまし」

「だから十八文でいいのだ」

「先生酔っぱらっていなさるからいけねえ」

「酔っぱらったって商売に抜目はねえ、早く十八文おいて帰れ」