Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
Leggi 大菩薩峠1 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 200.314 caratteri · 398 schermate
「そうですか、晴れていましたがね」
七兵衛と小間物屋と話のきっかけが出来る。
「降るようなこともなかろうが、いったい京は、江戸よりも天気が変りっぽいようですな」
「そうですかな、わしは京は、初めてでございまして」
「失礼ながら関東はどちらで」
冒頭に関東と言い出されたので、七兵衛は小間物屋の面を見ながら、
「武州でございます」
「そうでござんしょう、お言葉と言い、御様子と言い、武州もお江戸近く、次第によったら甲州筋……どうでござんすな」
七兵衛は再び、この男の面を見直します。どうも眼つきが小間物屋にしては強過ぎる、関東の者か上方の者か、そのくらいの区別は誰にもつくが、江戸近く、甲州筋、そこまではちと念がいる。
「よく当りました、八王子でござります。して、わしの生国まで見抜きなさるお前さんは――」
「わしかね、わしも実は関東さ、常州水戸……ではない土浦生れが流れ流れて、花の都で女子供を相手にこんな商売をしていますよ。失礼、一献」
猪口を差出した手を見ると、竹刀だこ。七兵衛なにげなくそれを受けて、
「これはこれは」
小間物屋は七兵衛と一献を取交して出て行ってしまったあとで、七兵衛はようやく飯を食いはじめながら、