Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
Leggi 大菩薩峠1 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 200.314 caratteri · 398 schermate
は見ていないので、
「いや、お前などは、まだこれからが花じゃ。ナニ、お前の前だが、若いうちの失敗は誰もあることじゃ、そのうちには自分も忘れ、世間も忘れる、その頃合いを見計らって、わしはお前をつれて亀山へ行き、詫び言をして、めでたく元へ納めるつもりだ、暫らくの辛抱だよ」
伯父はひとりで力を入れて嬉しがっているようでしたが、
「その、お前を暫らく預けておこうとわしが考え当てたのは、なんの、手もないこと、ついこの先のお陣屋じゃ。植田丹後守様とて受領まである歴々の御社家、あの御主人はなかなか豪いお方で、奥様も親切なお方、あのお邸へお願い申しておけば大盤石。それでわしは今、御陣屋へお願いに上ったところ、御先生も奥様も早速御承知じゃ。御陣屋の後立て、丹後守様のお眼の光るところには、この界隈で草木も靡く、あんな馬鹿息子の指さしもなることではない」
お豊はこれを聞いて、かの二本杉であった机竜之助が、同じくその植田丹後守の邸にいるということを思い出して、その面影がここに浮んで来ました。
十
今宵は三輪大明神に「一夜酒の祭」というのがあります。
丹後守の家では二三の人が残ったきりで、あとは皆、昼からの引続いての神楽と、今年は蛍を集めて来て階段の下から放つという催しを見に行ってしまっています。