Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
Leggi 大菩薩峠1 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 200.314 caratteri · 398 schermate
町人が鉄砲を持つことは禁制であります。これが表向きに現われる時は、打首か追放か、我が身はおろか、一家中にまで……こんなところへ弾薬を隠しに来るほどの考えなしでも、その罪科の容易ならぬことは弁えているものと見えます。
証拠物件は押収されてしまった――
「ああ、首を斬られる! 今夜にも俺は縛られて打首になるのだ!」
金蔵は恐怖極まって地団太を踏んでみました。
いつぞや、あの初瀬河原で盗人が斬られて曝されたことがある。俺は面白半分に見て来てたが、斬られたあとの首から、ドクドクと血が湧き返るのを見てから当分飯がまずかった、俺も明日はあんなになるのだ――ああどうしよう、どうしよう。
無知な者は、罪を犯す時まではそんなに大それたことと思わないでいて、犯した時に至って初めて、その罪の大きかったのに仰天する。金蔵は、いちずに何をか怨み恨んで鉄砲を習い出したが、今が今、その企ての怖ろしさに我と慄えてしまったのです。
「どうしよう、どうしよう」
そこで一人で踊り廻っているのでしたが、こういう人間は、いいかげん怖れてしまうと、あとは自暴になります。
「どうなるものか、お豊を隠したのは、あの丹後守だ、おれの鉄砲を知っているのも、あの丹後守だ、みんなやっつけちまえ、どのみち、おれの命はないものだ」