Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
Leggi 大菩薩峠1 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 200.314 caratteri · 398 schermate
「いけません、いけません、どうかまあ、あなた様もお鎮まり下さい、こなた様もお控え下さい、手前共で迷惑を致します、ほかのお客様にも御迷惑になります、どうか、お抜きなさることは、御容赦を願います、御容赦を願います」
番頭は必死になって支えてみたけれども、もとよりその力には及ばない。
「宿を騒がしても気の毒じゃ、どうだ諸君、これより程遠からぬところに鍵屋の辻というのがある、鍵屋の辻へ行こう、音に聞く荒木又右衛門が武勇を現わしたところじゃ、そこで一番、火の出る斬合いをやって、伊賀越えの供養をしてみたいなあ」
かの印籠鞘の武士は衆を顧みて腕をまくり立てる。
「結構、事の血祭りに幕府の間諜を斬れ、伊賀の上野とは幸先がよい、やい幕府の間諜、表へ出ろ、荒木が三十六番斬りの名所を見せてやる」
彼等は竜之助を、その鍵屋の辻へ引張り出して斬ってしまおうと考えたらしい。まことに無意味な行きがかりに過ぎないけれども、竜之助はそれを拒むべき人ではなかった。
この時、向うの室の床柱を背負って、さっきから少しも動かずに茫然と事のなりゆきを見ていた小兵にして精悍、しかも左の眼のつぶれた男があったが、