Classici giapponesi con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate
毬使いの幸運は九天に昇り、風流皇帝の徽宗に会うこと
……ええ、ままよ。物事は当って砕けろだ」
持ち前の度胸をすえて、高は、ずかずかと門内へ進み、わざと咎められるのを待った。そして番士に捕えられ、やがて出て来た公卿侍へ、蘇学士の書状を手渡して、ことばすずやかに、こう告げた。
「決して、怪しい者ではありません。職を求めに伺った者で、職能には自信があります。ご採否にかかわりなく、なにとぞご試験をたまわりますよう、よろしくお取次ぎを仰ぎます」
折ふし、大将ノ宮は、奥まった閣の内で、この春の日をしょざいもなく、生欠伸をもよおしていらっしゃるときだった。これや、高毬の開運の目であったのである。取次の言を聞き、また、小蘇学士が、心にもなく認めた一書を見ると、
「ふウん。そりゃ面白そうな書生じゃないか。なに、書生とも見えぬと。……ま、どちらでもよろしい。退屈しのぎじゃ、ひとつ会って、試験してやろう。まろ自身、その人物を見てくれる。これへ伴れてこい」
と、横たわっていた美しい榻(細長い床几)から身を起して、冠の纓(ひも)を、ちょっと正した。
毬使いの幸運は九天に昇り、風流皇帝の徽宗に会うこと
世の才子肌にも、とかく鼻につく小才子風と、ことば少ない誠実型との、ふたつがある。