Classici giapponesi con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate
まだ女ずれもしてない美丈夫で、身のたけ七尺ほど、紅花頭巾に緑戦袍を着、金革の帯には長やかな太刀一と腰、にこやかに卓へ寄るなり、
「友達をつれて来たよ。ご亭主、誂えといた料理は出来ているだろうね」
「へい、へい。羊も鶏も、今日のはまた、すばらしい上肉でございますから、どうぞまあ、ごゆっくりと」
彼らの卓は、たちまち、次々と運び出される佳肴で埋まった。うま煮、焼肉、丸揚げ、菜汁、果盆。こなたの武行者が、ちらちら横目で見たぐらいでは、品数もかぞえきれない。
「おもしろくねえな……。おい亭主、ここへもう一本」
「へい、どぶろくのお代りで」
「ばかアいえ、そっちにある青花模様の酒甕のを、おれにも二角ほど貰おうか」
「これはいけません」
「なぜ、いけねえ?」
「だって、こちらの若旦那様からお預かりしといたのを、封を切ったわけでして」
「嘘をいえ、肉の一片も俺には出さねえところを見ると、俺を銭なしのうらぶれ行者と思やがって、出し惜しみをしていやがるな」
「困りますね、言いがかりをおつけなすッちゃ。そんなに、喉が鳴るなら、よそへ行って、どんな上甕の飛び切りでもなんでも飲むがいい」
「なにを」