Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Leggi 新・水滸伝 (しん・すいこでん) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 684.899 caratteri · 1374 schermate
室中、氷のようにしんとなったところで、宋江はなお言った。
「そんなくだらん手輩とは思わなかった。これは興ざめな」
節級は、かあっとなって、いきなり剣の鐺で床をとんと突き鳴らした。
「こやつ。よく面罵したな。ようしっ」
「どうなさる?」
「きっと、ひイひイいわせてやるぞ」
「これは、いよいよ、あいそがつきる。呉用学人ほどな人の知人にも、中にはこんなくだらぬ人もいたのか」
語尾は低い呟きだったが、節級の耳には、聞えていたにちがいない。彼は俄かに何かあわてだして、
「軍卒頭以下、よろしいっ。みんな室外へ立ち去れ」
と、追っ払った。そして急に、辞色をかえて、訊ねだしたものである。
「もしやあなたは、山東の宋公明さんではないのか」
「そうです」
「なあんだ、それなら……」と、彼は豪快な顔を笑みくずして。「はやく言ってくださればいいのに」
「じつは、呉用学人の添え手紙を持来しています。けれど梁山泊の軍師呉用と、官の節級がお知り合いとあっては、ちと、外聞がありましょう。で、わざと申しあげずにいたのです」
「じつは、こちらへも密書が来ていた。そして心待ちにしていたのだが、宋という姓も多い、ただ済州罪人、宋とあっただけなので、つい粗暴な失礼をしちまった。