Classici giapponesi con furigana
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あらじょたい
日本の文学 9 徳田秋声(一)
徳田 秋声
Leggi 日本の文学 9 徳田秋声(一) (あらじょたい) di 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 346.393 caratteri · 692 schermate
部屋が決められる間、衆は子供を囲んで暗い廊下に立っていた。子供は火がつくようにまた便通を訴えた。勝手のわからない人たちは、そこらをまごまごした。
病室は往来へ向いたかなり手広な畳敷きであった。薄暗い電燈の下に、白いベッドが侘しげに敷かれてあった。
「坊やいや。」子供はそのベッドに寝かされるのを心細がった。
「お家へ帰ろう。」
「病気がよくなったらね。いい児だからここへ寝んねするんですよ。お医師さまに叱られますよ。」
「いやだ……帰ろう……。」子供は頑強に言い張った。そして疳の募ったような声を出して泣き叫んだ。終いには腰の立たない体をベッドから跳ね出して、そこらをのた打ちまわった。笹村はびしゃりとその頬を打ったが、子供は一層怯じ怖れてもがいた。
女中は女の子を負いながら、傍にうろうろしていた。
「どうも何だか駄目のようですね。」
お銀は畳の上へ転がりだして、もがきつかれて急しい息遣いをしながら眠っている子供の顔を眺めて、落胆したように言い出した。
「これじゃ助かるところも助からんかも知れませんよ。そのくらいならいっそ家で介抱してやった方がようござんすよ。可哀そうですもの。