Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ばいりせんせいぎょうじょうき

梅里先生行状記

吉川 英治

Leggi 梅里先生行状記 (ばいりせんせいぎょうじょうき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 209.260 caratteri · 418 schermate

Aozora Bunko

――それにまた、こよいは遊ぼうという一夕、わしも遊ぶ、みなも肚のそこから遊べ。さあ、くつろげ」

なお、いくらか固くなって、如何はせんという顔いろがみなに見える。剣持与平と渡辺悦之進のふたりが、老公のそばから口添えした。

「おことばにあまえて、気ままになされい。老公はこうしておいでになるのがお勝手なのです」

すると、客のなかの年長者から、

「しからば、おゆるしを」

と、平たく坐り直す。

つづいて、次々に、

「では」

「では」

と、みな膝を楽にした。

そのまえに、膳が運ばれる。幾つか銚子が要所をみて置いて行かれる。

酌人の悦之進と与平が、

「亭主どのに代りまして」

と、座の中にすわり、銚子のつるを把って、そろそろ杯陣へむかいながら、

「こん夜は、申すまでもなく、汁講すなわち無礼講ですから、どうぞ十分に」

と、酌いでまわる。

「やりますぞ、大いに」

ひとりが、うけながら、ふといい出した。

「きょうこれへ参る途中、人見又四郎を誘いに寄りましたところ、きのうのうち、西山荘へお供して来ているとのことでしたが……あの棒殿はどうしましたか」

「そうじゃ、そういえば、棒も見えぬ。林助も見えぬ。