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Classici giapponesi con furigana

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じけいろく

自警録

新渡戸 稲造

Leggi 自警録 (じけいろく) di 新渡戸 稲造 (にとべいなぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 168.224 caratteri · 328 schermate

Aozora Bunko

いったい「三つ子の魂百までも」というがごとく、何人にも幼少の折、漠然とした職業選定の傾きが心に備われるものである。いわゆる学者向きであれば研究的にできており、あるいは才子的のものもあれば、あるいは事務的のものもある。人はおのおのその心の構造を異にしている。ただ自分も判然とそれを自覚しなければ、世間の人は無論、親さえも明らかに観察することはできない。しかるに、この混沌たる有様のなかにも、おのずから輪廓だけはぼんやりと現れている。

鶏卵にたとえていえばちょうど黄身も白身もまだ判然と分かれておらぬ程度である。それが月日を経るに従い、黄身は黄身、白身は白身と分かれ、さらに進んでは頭もでき、手も足もそなわり、一つの雛に化するように、きわめて幼少の折から自然的に各分業的の萠あるものである。しかるにこの観念ははなはだ漠としているゆえ、前述のごとく自己の認識にのぼらぬのである。

しかるにある外部の刺激によってこの自覚が急に鮮明となることがしばしばある。天性軍人になるべき資格を孕める者が一日新聞を見て始めて自己の天職のいずれに存するかを発見するがごときはそれで、かくのごとき場合においては一時的の感情と見ゆるものがけっしていわゆる一時的感情にあらずして、先天的感情の発揮である。