Classici giapponesi con furigana
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ろんごものがたり
論語物語
下村 湖人
Leggi 論語物語 (ろんごものがたり) di 下村 湖人 (しもむらこじん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 132.688 caratteri · 266 schermate
」
門人たちは、静まりかえって、孔子の言葉に耳を傾けた。子路の眼には、いつの間にか涙が一ぱいたまっていた。彼は、その眼を幾たびかしばたたいて、孔子の顔をまじまじとうちまもった。暮近い光の中に、人生の苦難を抱きしめて澄み切っている聖者の姿を、彼は今こそはっきりと見ることが出来たのである。
「先生、私は先生に対して勿体ないことを考えておりました。」
子路は、顔をまともに孔子に向けたまま、ぼろぼろと涙をこぼした。
孔子は、それに答える代りに、車の窓から手綱を子路に渡した。そしてみんなを顧みながら、朗らかに云った。
「子路の好きな方に行ってもらおう。間違っていたら、もう一度引きかえすまでのことじゃ。」
みんなが思わず笑い出した。子路も赤い眼をしながら笑った。
丁度その時、二人の隠士は、鍬を杖にして、一心にこちらを眺めていた。子路には、それが恰も二つの案山子のように思えてならなかった。彼は嬉しいような、淋しいような気分になって、孔子の車を動かしはじめた。
どこかで鴉が嘲るように鳴いた。
陳蔡の野
衞の霊公陣を孔子に問う。孔子対えて曰く、俎豆の事は則ち嘗て之を聞けり。