Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
Leggi 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 160.770 caratteri · 322 schermate
おまわりさんは、まだ怪物に気づいていないのです。
山村君は、それを見ると、ほっと安心して、いきなり「ワーッ。」と、泣き声をたてながら、おまわりさんの腰に、すがりついていきました。ふいをうたれて、おまわりさんもびっくりしましたが、山村君が、しっかり、すがりつきながら、かた手で指さすほうを見ると、こんどは、おまわりさんが、石のように立ちすくんでしまいました。
しかし、このおまわりさんは、勇気のある人でしたから、にげだすようなことは、しませんでした。山村君に、おうちへ帰るように、ささやいておいて、じぶんはひとりで怪物のほうへ、用心しながら、ジリジリと近づいていきました。
山村少年は、そんなさいにも、おかあさんの病気のことはわすれなかったので、そのまま、よろめきながら、おうちへ帰りましたが、下のお菓子屋さんの人に、怪物のことをはなしたので、たちまち、さわぎが大きくなりました。深夜の銀座に、カブトムシの怪物があらわれたことが、となりから、となりへとつたわり、くっきょうな男の人たちが、手に手に、こん棒などを持って、家の外へとびだしてきたのです。
その人たちが、山村少年におしえられた場所へかけつけたとき、夜のしずけさをやぶって、パーンと、ピストルの音が、ひびきわたりました。