Classici giapponesi con furigana
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てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
Leggi 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 160.770 caratteri · 322 schermate
ハトと縄ばしご
「おらあ、ひらいているのを、見たことがねえ。いつでもピッタリしまってるんだ。おれは、いっぺん、おっかねえ音をきいたことがあるぞ。城の中が見たいとおもってね、あの鉄のへいのまわりを、グルグルまわってみたが、どこにもすきまがねえ。それで、おら、鉄の門に耳をおっつけて、中の音でも聞いてやろうとおもっただ。すると、なあ、小僧、おっかねえ音がきこえただ。何百というカブトムシがはいまわってる音だ。ゴジョ、ゴジョ、ゴジョ、ゴジョ、何千人の人が、ないしょ話をしているような、いやあな音だった。おら、ゾーッとして、いちもくさんに、にげだしただ。それからというもの、いくら命しらずのおらでも、気味がわるくて、あの城にゃ、近よる気がしねえ。遠くから、チラッとあの鉄の塔のてっぺんが見えても、おら、おじけをふるって、にげだすだよ。」
山小屋のぬしの大男は目を異様に光らせてあたりを見まわしながら、さもこわそうにいうのでした。
ハトと縄ばしご
それから、小林君は、山男のような猟師から、いろいろのことをききだしました。そして、ここが、木曾山脈にぞくする、あの高山の山つづきであること、東京からここへ来るのには、どういう道を通るかということなどを、たしかめました。