Classici giapponesi con furigana
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てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
Leggi 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 160.770 caratteri · 322 schermate
自動車からおりた人たちは、森の大木のあいだのほそい道を、むこうの方へ、のぼっていくようすです。ああ、わかりました。ここからさきは、もう、自動車がとおらないので歩くほかないのです。歩いて山をのぼるのです。ここは、ふかい山の中にちがいありません。
小林君は、大いそぎで、かくれ場所からとびだしました。そして、自動車のよこにまわって、そっと中をのぞいてみましたが、車の中には、だれものこっていないことがわかりました。怪人団のやつらは賢二君をつれて、森の中へ、はいっていったのです。小林君は、例の黒いきれの大袋を、肩にかついで、そのあとを追いました。
見あげるような大木がたちならび、空も見えないほどの深い森です。その中に、ほそい道がついています。道といっても、めったに人のとおらないところらしく、クマザサのしげった中をガサガサと、かきわけてすすむのです。
音をたてて、あいてに気づかれてはたいへんですから、よほど注意して歩かなければなりません。といって、足もとに気をとられていると、あいてを見うしないそうになります。小林君の苦労は、なみたいていではありません。
それはじつに長い道のりでした。