Classici giapponesi con furigana
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てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
Leggi 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 160.770 caratteri · 322 schermate
へいの中ほどに、いかめしい鉄の門があって、その鉄のとびらは、ピッタリとしまっていました。
いつか、ふしぎなじいさんの、のぞきカラクリでみた、あの鉄塔と同じです。ですから、ここが怪人団の鉄塔王国にちがいありません。いよいよ敵の本拠にのりこんだのです。
小林少年は、そんなことを考えながら、胸をドキドキさせて、大木のみきのかげからのぞいていますと、怪人団の男四人と、そのうちのふたりに、両方から手をとられて、よろめきながら歩いている、かわいそうな賢二少年の姿が、だんだん、むこうへ遠ざかっていくのが見えました。
やがて、かれらが、いかめしい鉄の城門に近づきますと、鉄のへいの上の見はりの窓から人の顔があらわれ、上と下とでなにか問答をくりかえしていましたが、すぐに人の顔がひっこみ、鉄門のとびらがしずかにひらいて、やっと人ひとり通れるすきまができました。用心のためでしょう、それいじょうはひらかないのです。賢二少年をつれた四人の男は、そのわずかのすきまから、ひとりずつ、門の中へ、すいこまれるように姿を消していきました。
男たちを吸いこむと、とびらはふたたびしずかにしまって、あたりはシーンと、しずまりかえってしまいました。