Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

てっとうのかいじん

鉄塔の怪人/海底の魔術師

江戸川 乱歩

Leggi 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 160.770 caratteri · 322 schermate

Aozora Bunko

例の大きな袋の中から、黒いシャツ、黒いズボン下、黒いずきん、黒い手ぶくろ、黒い地下たびを取りだし、今まで着ていた、こじきのボロ服をぬいで、それと着がえ、頭から足のさきまで、ピッタリ身についた、黒ずくめの姿とかわりました。黒ずきんは、顔ぜんたいをつつむようになっていて、目のところに、二つのほそい穴があいているばかりです。

それから、小林君は袋の中から、黒ビロードの、はばのひろいバンドのようなものを取りだし、それをしっかりと腰にまきつけました。このバンドの内がわには、たくさんのサックがついていて探偵七つ道具が、はいっているのです。

そしてぬぎすてたこじきの服を、小さくたたんで袋にいれ、それをそこの木の枝にかけておいて、いよいよ、大冒険の第一歩をふみだすことになったのです。

目ざすのは、いうまでもなく、怪人の住む鉄の城です。小林君は腰のバンドから、小型の懐中電灯を取りだして、ときどきパッとあたりをてらしながら進むのですが、道もないまっ暗な森の中ですから、いくども方向をまちがえ、やっと鉄塔の見えるところへ出るのに、三十分もかかってしまいました。

そこは森にかこまれた、ひろい空地ですから、やみといっても、空のほのあかりで黒い巨人のような鉄の城のかたちが、クッキリとうきあがって見えるのです。