Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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てっとうのかいじん

鉄塔の怪人/海底の魔術師

江戸川 乱歩

Leggi 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 160.770 caratteri · 322 schermate

Aozora Bunko

小林君はその窓わくにとびついて、両手でからだをささえながら、そっと、窓の中をのぞいて見ますと、そこは大広間とでもいうような、ガランとした広い部屋で、むこうの壁の柱に石油ランプがつりさげてあって、その赤ちゃけた光が、部屋の中を、ぼんやりとてらしているのでした。

しばらく待っても、だれもはいってくるようすがないので、小林君は、そのまま窓をのりこえて、部屋の中にはいりこみました。

部屋のむこうがわのドアのところへ行って、おしてみると、これも、なんなくひらきましたので、そのまま暗い廊下を、おくの方へたどっていきました。

長い廊下は、右に左に、いくどもまがって、ずっとおくの方へつづいていました。その両がわにはたくさんのドアがしまっていて、その中には、人が寝ているようすでした。かぎのかかっていないドアを、そっとほそめにひらいて、中をのぞいてみましたが、まっ暗で、なにも見えませんけれども、たしかに、人が寝ているらしく、感じられたのです。

そうして、廊下をおくの方へはいっていきますと、そのつきあたりに、たてにスーッと、糸のようなほそい光が見えました。ドアがピッタリしまらないで、そのすきまから、部屋の中のあかりが、もれているのです。