Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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てっとうのかいじん

鉄塔の怪人/海底の魔術師

江戸川 乱歩

Leggi 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 160.770 caratteri · 322 schermate

Aozora Bunko

ふたりが、そこへはいって、二―三歩あるいたときです。じつにふしぎなことが、おこりました。死んでいる機械の一部分が、ゴトゴト動きだしたのです。

ふたりは、ギョッとして立ちすくみました。沈没して一ヵ月もたった機械が動きだすはずがないからです。しかし、じっと見ていますと、機械の一部が、たしかに動いているではありませんか。

そのうちに、機械の一部が、機関をはなれて、スーッと、こちらへただよってくるように見えました。機械のおばけのようなものです。ふたりの潜水夫は、鉄かぶとの中で、「ワーッ。」とさけんで、にげだしました。両手で水をかきながら、死にものぐるいで、にげだしました。

そのとき、ふたりははっきりと、ばけものの姿を見たのです。それは、なんともいえない、おそろしいかっこうをしていました。

生きている機械でした。いや、機械のような生きものでした。そいつには頭があり、両手があり、それからワニのようなしっぽがありました。それがみんな、機械のように鉄でできているらしいのです。

黒い鉄の頭は、人間の倍ほどもありました。ちょうど潜水服の鉄かぶとと、おなじぐらいの大きさです。