Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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てっとうのかいじん

鉄塔の怪人/海底の魔術師

江戸川 乱歩

Leggi 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 160.770 caratteri · 322 schermate

Aozora Bunko

魔法のつえ

運転席には、なにがいたのでしょう。いままで人間だとばかりおもっていた運転手が、いつのまにかおそろしい姿に、かわっていたのです。

そいつには、おそろしく長いツノがありました。まっ黒な背中には、大きながい骨の顔が、こちらを、にらみつけていました。ああ、この自動車は、あのおそろしい妖虫が運転していたのです。

そいつが、長いツノをふりたてて、グッと、こちらへ、ふりむきました。おさらほどもある、大きな二つの目が、怪光をはなって、賢二君を、じっと、みつめました。

魔法のつえ

お話は、すこしあとにもどりまして、時間でいえば、にせ明智探偵が高橋さんのおうちへ、たずねて来るよりも、まえのことです。

そのころ、明智探偵事務所の地下室では、にせ探偵のために、そこへとじこめられた小林少年と高橋さんの書生の広田とが、地下室をぬけだす相談をしていました。

まっ暗な地下室の床が、まるくポッと光っています。小林少年の懐中電灯を、広田が手にもって、床にならんでいる探偵七つ道具を、てらしているのです。

小林少年は、その七つ道具の中から、銀色に光った三十センチほどの長さの筒を、とりあげて、説明するのでした。