Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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あらくれ

あらくれ

徳田 秋声

Leggi あらくれ di 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 119.451 caratteri · 236 schermate

Aozora Bunko

そして近所の普請場から鉋屑や木屑をを拾い集めて来て、お島の家の裏手から火をかけようとさえするところを、見つけられたりした。

近所の人だちの願出によって、警察へ引張られた彼女が、梁から逆さにつられて、目口へ水を浴せられたりするところを、お島も一度は傍で見せつけられた。

「水をかけられても、目をつぶらないところを見ると、これは確に狂気です」

責道具などの懸けられてあるその室で、お島は係の警官から、笑いながらそんな事を言われた。

「私は二三日で帰って来ますからね、留守をお頼み申しますよ」

お島は立つ前の晩にも、その職人に好きな酒を飲ませたり、小遣をくれたりして頼んだ。

「多分それまでに帰ってくるようなことはないだろうと思うけれど、偶然として良人が帰って来たら、巧い工合に話しておいて下さいよ。前に縁づいていた人のお墓参りに行ったとそう言ってね」

お島は顔を赧らめながら言った。

「可ござんすとも。ゆっくり行っておいでなさいまし」

その男はそう言って潔く引受けたが、胡散な目をして笑っていた。

「真実にわたし恁ういう人があるんです」

お島は終いにそれを言出さずにはいられなかった。