Classici giapponesi con furigana
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あらくれ
あらくれ
徳田 秋声
Leggi あらくれ di 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 119.451 caratteri · 236 schermate
十七
「男前が好くないからったって、そう嫌ったもんでもないんだがね」
おとらは途々お島に話しかけたが、左に右作の事はこれきり一切口にしないという約束が取極められた。
十七
おとらは途で知合の人に行逢うと、きっとお島が、生家の母親の病気を見舞いにいった体に吹聴していたが、お島にもその心算でいるようにと言含めた。
「作太郎にも余りつんけんしない方がいいよ。あれだってお前、為ることは鈍間でも、人間は好いものだよ。それにあの若さで、女買い一つするじゃなし、お前をお嫁にすることとばかり思って、ああやって働いているんだから。あれに働かしておいて、島ちゃんが商売をやるようにすれば、鬼に鉄棒というものじゃないか。お前は今にきっとそう思うようになりますよ」おとらはそうも言って聞せた。
お島は何だか変だと思ったが、欺したり何かしたら承知しないと、独で決心していた。
家へ帰ると、気をきかして何処かへ用達しにやったとみえて、作の姿は何処にも見えなかったが、紙漉場の方にいた養父は、おとらの声を聞つけると、直に裏口から上って来た。お島はおとらに途々言われたように、「御父さんどうも済みません」