Classici giapponesi con furigana
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あらくれ
あらくれ
徳田 秋声
Leggi あらくれ di 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 119.451 caratteri · 236 schermate
どうして、あの御母さんは、若い時分はもっと悪いことをしたでしょうよ」お島は頑固な父親をおひゃらかすように、そうも言った。
そんな連中のなかにお島をおくことの危険なことが、今夜の事実と照合せて、一層明白して来るように思えた父親は、愈お島を引取ることに、決心したのであったが、迎いが来たことが知れると、矢張心が動かずにはいなかった。
「作さんを嫌って、お島さんが逃げたって云うんで、近所じゃ大評判さ」とにかく今夜は帰ることにして、銀さんは、漸うお島を俥に載せると、梶棒につかまりながら話しはじめた。
「だが今あすこを出ちゃ損だよ。あの身代を人に取られちゃつまらないよ」
「作の馬鹿はどんな顔している」お島は車のうえから笑った。
家へ入っても、いつものように父親の前へ出て謝罪ったり、お叩頭をしたりする気になれなかったお島は、自分の部屋へ入ると、急いで寝支度に取かかった。
「帰ったら帰ったと、なぜ己んとこへ来て挨拶をしねえんだ」養母にささえられながら、疳癪声を立てている養父の声が、お島の方へ手に取るように聞えた。
「お前がまたわるいよ」おとらは、寝衣のまま呼つけられて枕頭に坐っているお島を窘めた。