Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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イエスでん

イエス伝

矢内原 忠雄

Leggi イエス伝 (イエスでん) di 矢内原 忠雄 (やないはらただお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 220.119 caratteri · 436 schermate

Aozora Bunko

2 幼児問題――心の柔らかき者

2 幼児問題――心の柔らかき者

その時、イエス様に触れていただきたいと思って幼児を連れて来た人々がありましたが、弟子たちがうるさいと言ってこれをとめた。それを見てイエスは激怒を発せられ、

幼児らの我に来たるを許せ、止むな、神の国はかくのごとき者の国なり。まことに汝らに告ぐ、およそ幼児のごとくに神の国を受くる者ならずばこれに入ることあたわず。

と言い給い、触れるどころでなく抱き上げて、手をその上に置いて幼児を祝福し給いました。幼児を愛せられるイエス様の御姿が目に見えるようです(一〇の一四、一五)。

教会ではこのところに基づいて幼児洗礼の可否を論ずるそうですが、妙なことを議論するものです。イエス様はそんな問題を言っておられるのではありません。幼児のように心の柔和な者でなければ神の国に入れない、という問題なのです。モーセが許したから離婚は合法的であるとか、幼児の我に来たるを許せとイエスが言われたから幼児洗礼は合理的であるとか、そういう具合に議論をするのは心の硬い証拠です。幼児の心には打算もなく、理屈もない。自己の力を恃まず、無力をかこたない。幼児のように単純な、素直な、柔らかい心に、神の国の印は明瞭に押され、神の国の理想は何らの割引もなく、何らの注釈もつけられずに、そのままに受け取られるのです。